地域枠について

筑波大学 医学群 医学類 かっぱ

〈地域枠受験をするにあたって〉

これからの医療では、医師不足が問題となっている地域医療の需要が高くなっていくのではないかと考えられます。地域枠受験は地域医療に貢献したいという思いを持っている人にはおすすめの受験方法です。

地域枠を受験するにあたって気を付けなければならないことは、入るのが簡単そうだからという軽い気持ちで受験するのはおすすめできません。というよりはその考え方は地域枠においてタブーです。修学資金を返済すれば勤務義務はなくなりますがそれはやってはいけないことです、やめましょう!

〈地域枠のシステムについて〉

まず地域枠の仕組みについて説明します。安心していただきたいのは、入学後特に地域枠と一般枠での区別などはありません。むしろ、私は地域枠での集まりを通して友達を作ることもできました。

地域枠で入学すると1ヶ月に修学資金20万円を6年間頂くことができます。この修学資金は卒業後、知事によって定められた医療機関で9年間働く(そのうちの2分の1は医師不足地域に勤務)ことによって返済義務が無くなります。僻地に飛ばされるのではないか、と不安に思うかもしれませんが、ある程度自分で場所や病院は選ぶことができるため心配する必要はありません!

また、年に数回開催されるセミナーや修学生の集いに参加することが必要です。そこではすでに医師として働かれている先生方から実際の医療現場の話を聞くことができます。また様々な病院を見学することができます。春のセミナーはコロナの影響で中止になってしまいましたが、夏のセミナーではひたちなか総合病院と筑波大学附属病院を見学したり、研修医の先生方にお話を聞いたりしました。普段は見学することのできないヘリポートなども見ることができます。

〈おわりに〉

地域枠での1番のメリットは将来6年生でマッチングをする時にサポートを受けることができるという点です。私は家族に医療関係者がいないため、医師の就職事情などは全くわかりません。この記事を読んでいる人の中にもそのような環境の人は多いと思います。マッチングも自力でやらなければならないのはもちろんですが、何か困った時にサポートしていただけるシステムがあるというのは心強いと思います。地域医療に興味がある方は一度地域枠の受験について調べてみてはいかがでしょうか…!!

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