コーヒー豆ショップで働く  医学生の教える「コーヒー用語」vol.1

2020/4/25

「ストレート」と「ブレンド」の違いは?

ストレートコーヒーとは、ひとつの産地の豆だけを使ったコーヒーで、豆の名前に産地の地名やコーヒーを栽培する農園の名前がついているのが特徴です。

一方のブレンドは、様々な産地のコーヒー豆を配合したものを指します。相反するタイプの豆を混合したり、ブレンドする豆を34種類に抑えることでバランス良くまとまりのあるコーヒーに仕上げることができます。焙煎具合が近いものを選ぶとさらにまとまりが良くなります。

「焙煎(ロースト)とは?」

コーヒーを飲むためには収穫した生の豆を、加熱によって焙煎(ロースト)する必要があります。この焙煎によって、豆の香り・酸味・コク・苦味引き出すことができます。8段階の焙煎度があり、浅く炒ったものほど酸味が強く、深くいったものほど苦味が強くなるのが特徴です。焙煎度については次回以降また詳しく書く予定です。

基本の豆 3

最近あつまれどうぶつの森が話題ですよね。皆さんはどうぶつの森シリーズの喫茶店でどんなコーヒーが提供されているか知っていますか?今回はゲームでも用いられるほどメジャーな3種の豆をご紹介します。

1.キリマンジャロ

キリマンジャロは、タンザニア北部、ケニアとの国境付近に位置する、キリマンジャロ山の麓のモシ地方で栽培された豆を指します。現在では、タンザニア産のコーヒー豆全てを指すブランドとなっています。標高の高さによって昼夜の寒暖差が激しいことを活かした、水分が多く実のしまった固いコーヒー豆で、やや強めの酸味とともにシトラスの香りが感じられます。すっきりとした口当たりと優しい酸味の後味がストレートで飲むにはぴったりです。

2.モカ

モカはイエメン共和国の港の名前が由来のコーヒー豆です。15世紀、寄港した商人たちによってコーヒーが世界に広まったこともあり、イエメン産はもちろん、モカ港から輸出されていたエチオピア産のコーヒー豆を、まとめてモカと呼ぶようになりました。イエメン産のモカはモカ・マタリと呼ばれ、エチオピア産のモカは収穫地名をつけて販売されることが多いです。どちらの豆も、フルーティーな酸味と甘味、そしてモカ特有のモカ香と言われる、スパイシーでワインのような香りが特徴です。苦味が少ないので、ブラックコーヒーで楽しむのがおすすめです。

3.ブルーマウンテン

最後はブルーマウンテンです。ジャマイカで生産されるコーヒー豆のうち、ジャマイカ東部に連なるブルーマウンテン山脈の内側にあたるブルーマウンテンエリアで栽培されたコーヒーがブルーマウンテンと呼ばれます。日本では高級なコーヒー豆として扱われるブルーマウンテンは、酸味・苦味・コク・甘味のバランスがよく調和した豆で、これがブルーマウンテン最大の特徴です。苦味はすっきりとしていて酸味は柔らかいため、比較的飲みやすいコーヒー豆であると思います。香りはキャラメルやナッツのような上品な香りがします。キリマンジャロやモカと同様、ブラックコーヒーで飲むのがおすすめです。ミルクや砂糖を入れても美味しいですが、ブルーマウンテンに限っては本当にブラックコーヒーがおすすめです。

今日から始まるコーヒーライフ

いかがでしたか?vol.1ということで、今回はコーヒー豆の基本について書いてみました。近所にコーヒーショップがある人やネット通販で買える人は、上記のコーヒー豆を買ってみてもいいかもしれません。次回はコーヒーの焙煎度もしくは淹れ方ついて書こうと思っています。皆さんが豆を買っておくだけにならないよう、ちゃんと書くのでお待ち下さいね。ではまた。

 

面白かったらTwitterのフォローお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。