慶應義塾大学医学部體育会剣道部

皆さんこんにちは。慶應義塾大学医学部體育会剣道部です。新型コロナウイルスの影響で世界中がとんでもないことになっていますが、如何お過ごしでしょうか。コロナ禍とは言え季節は巡り、春ですね(もう夏も近いですが)。新しい季節です。新しい武道でも始めてみませんか?剣道とか。今回はこの場をお借りして、何故か世界で埋れつつある剣道の魅力と、慶應医学部剣道部の概要についてお話しさせていただきます。新入生も在校生もなかなか大変なことが多いかとは思いますが、勉強の息抜きに、はたまた暇潰しにでも、入部届に剣道部と書いて、少々お付き合いください。

ところで皆さん、「剣道」と聞いてどんなイメージを抱きますか?臭い、キツい、汚い、そんなネガティヴイメージを抱く方も多いのではないでしょうか。はっきり申し上げます。大正解です。臭いしキツいです。なんといってもあの格好、面、胴、小手、袴、もはや外気に触れているのは爪先だけといっても過言はないでしょう。夏場なんて地獄です。考えてもみてください、あの格好で竹刀を持って戦うわけです。 ………でもあれ、もしかして格好いい…?そう思ったあなた、またしても大正解です。そうなんです。剣道って、結構格好良いんです。道着と袴に身を包み、竹刀を構えて相手と対峙し一瞬の隙をついて相手に技を打ち込む。普段の稽古を耐え抜いてその一瞬を捉え切ったその姿といったらもう!男女問わず格好良さ倍増でしょう。そもそも剣道着と袴が格好良いですよね。いくら臭いっていったって、今のこの時代、洗濯も消臭も簡単ですからね!

剣道の格好良さは単に見た目だけではありません。なんといっても武道ですから、礼儀を重んじます。礼に始まり礼に終わる、当たり前のことのようですがちゃんとやろうとすると意外と難しい、そんな礼儀も普段の稽古を通して自然と身についていきます。礼儀正しさに裏打ちされた剣士の一挙手一投足の美しさは他には真似できない何かがあると思わずにはいられません。

剣道の格好良さはこれくらいにして、いよいよ武道としての魅力を語っていこうと思います。さて皆さんの中には、中学高校時代に学校の武道選択で剣道を選んで、僅かながら剣道を体験された方が少なからずいらっしゃるかと思います。そんな方々に「剣道どうだった?」と聞くと十中八九こう言います。「全然楽しくなかった!」「もう良いかな…笑」先に言っておきます。体育の授業の剣道を剣道と思わないでください。授業の剣道には私ですら違和感を覚えました。授業時間が短く一クラスの人数が多い中学や高校の授業ではろくに剣道ができないのは仕方のないことだと思います。

では剣道はどんなものなのか。先程も述べましたが、剣道は三分ないし五分の試合の中で、一瞬の隙をつくものです。その一瞬を掴み取るために普段の稽古を重ね、鍛錬して技を磨いていきます。面打ち、小手打ち、胴打ち、突き。この四種の技が基本となります。基本の技が打てるようになれば、そこから発展させ、応じ技、引き技、などのより実戦的な技を習得していきます。そしてそれらの習得した技を日々の稽古でひたすら磨いていきます。その技たちを試合の中でどのように組み立て、どのようなタイミングで打ち込むか、そこには決まり切ったパターンや必勝法などは存在せず、すべてがその時次第。相手との駆け引きの中でそれらを考え実践し競い合う事こそが剣道の醍醐味なのです。もちろん日々の稽古はキツいですし、頭では分かっていても思うように技を磨けない事もしばしば…。しかしだからこそ、その技を極めた時、その技が決まった時、達成感や爽快感は格別なものとなるのです。

でも流石に大学から剣道って厳しいんじゃない?と思われる方も多いかと思います。心配ご無用。あっという間に上達します。実は剣道って、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人と、歳を追うごとに様相を変えていきます。年代が上がるごとに竹刀の長さも変わりますし、より落ち着いた剣風になっていきます。この点、初心者は剣道に関する変な癖といったものが無いので、時には経験者を凌ぐほど綺麗な剣道を習得することができるのです。しかも、剣道は生涯続けて行くことができます。生涯をかけてじっくりゆっくり自分のペースで剣道という道を究めていく、そういうのも良いのではないでしょうか。

どうでしょうか。剣道、始めたくなりましたか??きっと始めたくてうずうずしている方も多いと思いますので、我々慶應医学部剣道部の概要について以下に述べておきます。

我々慶應義塾大学医学部體育会剣道部は、週三回、月水金曜日の18時から20時に活動を行なっております。月曜日は三田綱町道場、水金曜日は信濃町キャンパス孝養舎にて稽古をしており、毎週水曜日には全塾体育会剣道部の方から師範の先生をお呼びして稽古をつけて頂いているので、初心者も経験者もかなりの上達を望めます。ちなみに、全塾の方からコーチを招いているのは医学部体育会の中では剣道部だけなんです。主な大会は、東医体、春関東、秋関東などで、公式の大会以外にも、近隣の大学と稽古会や練習試合を行なっているので、他大学との交流も盛んです。合宿は年に一回GW期間に行われ、この合宿ではOBの先輩方も来てくださって、普段とは一味違った稽古を行うことができます。夏に開催される東医体終了後は、部員全員で東医体旅行と称して旅行し、親睦を深めています。また、医学部剣道部では合計5ヶ月を超えるオフ期間があるため、学業、バイト、恋愛との両立も可能です。部費についてですが、年会費12,000円(一年生は免除)、合宿費30,000円、その他防具や竹刀、剣道着、袴などの諸経費がかかりますがこれらは部室に予備があるのでそちらを使っていただく事も可能です。

剣道の魅力と我々医学部剣道部の概要、魅力についてはまだまだ語り足りない部分もありますがそろそろ終わらせて頂こうかと思います。質問や相談、入部届の提出などがありましたらいつでもご連絡ください。最後になりますが、この記事が新入生の皆さんの部活選びに少しでも役立てたらと思います。どの部活もそれぞれの個性があって素晴らしい部活だと思いますので、大いに悩んでください。そして悩みに悩んだ結果、剣道部を選んで頂ければ、嬉しい限りです。慶應義塾のペンマークの由来となった「ペンは剣よりも強し」(CALAMVS GLADIO FORTIOR)というラテン語がありますが、是非「ペンも剣も強し」でいきましょう。医学部剣道部でお待ちしております。最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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