燃えカスゾンビ

2020/5/31

はじめにこの記事は俺自身の振り返りを書き連ねたものでありお役立ち情報は特にない。ただ、たまたま俺の友人には似た悩みを持つ人が多かったので同じ悩みを持つ人がいれば自分だけじゃないんだと共感でもしてほしい。

「大学生の時にやっておくべきことはなんだろうか?」

この疑問を抱いたことのある医学生は多いのではないだろうか?俺は毎日1度は考えている。

いやいや、そんなこと考えず気楽に流れに身を任せて生きていけばいいじゃん!

そんなツッコミが聴こえてきた。

実際俺自身もそう思う時が多いし、やるべきことが見つからなかったので自由気ままに大学1年を過ごしてみた。
彼女も(すぐ別れてしまったけども)作ってみたり、車で日本各地行ってみたり、どんちゃん騒ぎしてみたりと。

結果残ったものは何か?

虚無である。

文字に起こしてみると一見充実していた気がしてくるし、実際その瞬間はめちゃくちゃ楽しかったのだが同時に「これの繰り返しで6年経ったら何も残らなくね?」となってしまうのである。

ではなぜこんな捻くれた考えになってしまうのか?

それは結局、今の俺には目標がないからだ。

何も考えず遊んでばかりの大学1年生の時よりも
文化祭を成功させるという目標の元で自分なりにできる限りやりきった高校2年生
大学に合格するという目標の元で鉄緑会の奴隷になり、逆張りすぎて私立医は受けないと親を説得した高校3年生
あの時の方が言ってしまえば”楽しかった”のだ。

今の俺は言ってしまえば燃えカスが風に舞って踊っているようなものなのである。

ではここでもう1つの疑問
なぜ俺の周りに同じ悩みを持つ人間が多いのか?

それは医学部という特殊な環境のせいなのではないだろうか。

そもそも医師、即ち見ず知らずの人の命を救う誰がどう見てもカッコいいヒーロー・ヒロイン的職業に就きたいと思っている傲慢な我々医学生は厨二病といっても過言ではない。そんな人たちが所謂普通の大学生みたく遊んでばかりいて満足できないのは納得いくのではないだろうか。自分は他の人たちとは違う何かをしていたい!誰もが思うことではあるが医学生は特にその傾向が強いことが多いからだ。

さらに教育の面にも注目できる。

医学部は入学すればいつかは医者になれる訳で裏を返せば医者以外には基本的にはなれない訳である。
すると今まで「医者になりたい」と思って狭き門である医学部受験を頑張ってきた人たちはどうなるか。
「あっもうそこまで頑張らなくても進級さえできればいいや」
と完全に燃え尽きてしまうわけである。しかもタチが悪いことに医学部合格という達成感を一度味わっている以上「目標を持って、それに向けて頑張った上での満足感を求める」燃えカスゾンビが一部誕生してしまうのだ。

ここまで読んでくれた人たちもまた、俺と同じ燃えカスゾンビなんだろう。そんな君たちもまた、はじめの「やるべきことは何か?」という問の答えが知りたくて知りたくてたまらないのでしょう!

この問に関して、俺は真に驚くべき解答を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる。

 

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2件のコメント

  1. 話の展開が非常に上手ですね!!尾を引く終わり方で興味をそそります。

    ぜひご自身なりの解答をお聞きしたいものです。

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