皆さんはタピオカという飲み物を知っていますか?

2020/5/2

皆さんはタピオカという飲み物を知っていますか?私は多い時では週4で飲んでしまうほど、とても大好きです(笑)。そんな私が今回この記事を書くにあたって皆さんに今、原宿ではやっているタピオカ3選をご紹介したいと思います!

と、いうのは嘘だ。マジで全く知らない。そもそも普段あんま原宿に行かないし、タピオカもそんなに飲まない。多分こんな「美味しいタピオカをまとめたブログ」などネット上にごまんと存在するから、もしタピオカ目的でこの記事を見た方は今すぐブラウザバックして、Googleで自力で調べることをお勧めしたい。

「僕は佐藤健ほどイケメンではないけれど、佐藤健は僕みたいに漢字を書いたり読んだりできないでしょう」

これはかの有名な作家、金子みすゞが書いた「みんなちがってみんないい」の一説である。

これを読んでいる君たちの人生はハードモードだろうか?自分はそれなりの修羅場をくぐりぬけてきたと思う。兄の遊戯王の激レアカード「ブラックマジシャン」をなくして怒られたり、友達に借りたポケモンで謎の場所に行こうとして失敗して、地面にメンコみたいにおでこをこすりつけて謝ったこともあった。

そんな自分が常に前を向いていられたのには一つのものがある。それは「学歴」だ。これを読んでる皆さんはきっと高学歴だろう。一流高校に通い一流大学に通っているのに違いない。かくいう僕もそうである。小学生のころから地元で神童と呼ばれ、100マス計算では59秒という驚異的なタイムを叩いた。中高も偏差値70近い学校に通い、周辺の公立高校を見下しながら通学した日々は記憶に新しい。そして大学もみごと医学部に合格することができた。

しかし、僕は大学に入ってから気づいた、医学部はモテないのだと。僕の高校時代のイメージでは街中で医学部の学生証をかざすだけで、街中の人はひれ伏し、道を開け、尊敬のまなざしを自分に向け、学生証を見たその衝撃で失禁する人まで出ると思っていた。しかし、現実は自分の思っていた通りにはならない。

この間、地元のセブンで小学校の頃の友達に再会した。ここぞとばかりに自分の学歴を食らってもらおうと思い、話しかけた。以下会話

自分「あー。久しぶり!今何してんの?」

彼女「久しぶり!今?大学通ってるよ!」

僕は1ターン目の会話ではあえて学歴を聞かない。聞いてしまうと露骨すぎるからだ。一応高卒ベースも考え会話をする。僕はここまで考えることができる。

なぜなら僕は高学歴だからだ。

自分「そうなんだ!どこ大通っているの?」

彼女「××大学!」

××大?初めて聞く大学だ。彼女はまるで「みんな知ってて、おなじみの!」みたいなテンションで語るが、ぼくは知らない。

なぜなら、ぼくは高学歴だからだ。

政経と言われたら早稲田大学しかヒットしないし、MARCH以下の大学は自分の頭にはない。そんな僕を見て聞こえないと思ったのか、彼女が「××大だよ!」ともう一度言ってくれた。適当に「あーね!」とだけ返しておいた。僕は知らないが、そういうFラン大学が存在するのだろう。正直彼女の大学など僕は興味がない。まぁ、そんなことよりm、、、、

彼女「〇〇君は?」

皆さん大変長らくお待たせしました。僕は高鳴る心臓を抑え、深く呼吸をする。こぶしにはじんわりと汗をかいていたようにも思う。自分の18年間はこの一瞬のためにあったといっても過言ではない。あの日能研で学んだ算数も、駿台で学んだ英語もすべてこの日のためだったのだ。神様、ありがとう、感謝します、メルシーボークー。申し分のない相手だ。彼女は泡を吹いて倒れるだろうか?それともひれ伏すだろうか?そもそもスーパーヘビー級の僕の学歴パンチをスーパーライト級の彼女は耐えられるだろうか?いずれにせよ楽しみである。僕の頭は先を読み、あえて先攻で彼女の大学を聞くことで自分の大学を自慢っぽくなく言える場にセットしてある。ここしかない。かませ、俺。

「えーとね、○○大学の医学部だよ!」

「あーそうなんだ!すごいね!またね!」

は?なんだと。俺の輝かしい人生を「すごいね」の一言だと?一瞬のうちに強烈な吐き気やめまい、だるさが全身を襲う。全身の筋肉が弛緩する。目の前が真っ白になる。彼女の去っていく後姿をスローモーションで見ながら、僕はその場にゆっくり倒れた。セブンの床は優しく僕を受け止めてはくれなかった。

僕はその後自分がどのように家路についたのか記憶がない。多分あしたのジョーでジョーがリングのコーナーに座ったあの絵を思い浮かべればわかるだろう。そんな気持ちだった。そしてこの日、豚の耳に真珠、馬の耳に念仏と同義の言葉が誕生した。

それが「低学歴に高学歴」である。

みなさんもよい高学歴ライフをお過ごしください。

※あくまで個人の見解です。

 

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