東医体インタビュー:男子バスケvol.2

UT:部活を通して、医師としてや人として身につくことはありますか?

網代:学年が上がるにつれて丸くなりました。多分良いことだと思うんですけど(笑)大学に入ったばかりの時はみんなそれぞれ価値観が違って大変だったけど、先輩にいろいろ言われたり、教えてもらったりして、人の価値観に対して寛容になった気がします。それは医師になった時も、人の背景を考えて価値観を理解することができるようになると思うし良いんじゃないでしょうか。

阿部:中高でもキャプテンをやっていましたが、大学で初めてキャプテンをやってみて勉強になったことはあります。小中高だと顧問がいて決められたことをやる感じですけど、大学はそれに比べて自由度が高くて。みんな自由にやりたい気持ちが大きくてそれぞれ意見があるので、それをまとめてチームとして一つの方向に持っていくためにどうしたら良いか考えて、それは良い勉強になりました。

網代:そういえば医学部って最上級生がキャプテンじゃないんですよ。2個上の先輩とかがいるので。なので目上の人もまとめなければいけなくて、そこも含めてすごく勉強になりました。

UT:先輩に言いづらいですよね…

網代:言い方ですね、多分(笑)。練習の機会少ない中で、時間かけて考えてまとめた意見に対して、先輩がガンガン言ってきたらムカつくじゃないですか(笑)

でもそこで熱くならずに気をつけるっていうのはみんな苦労するんじゃないかなとは思います。

UT:思い出に残っている試合はありますか?

毛呂:嬉しかった試合、記憶に残っている試合は昨年の東医体の決勝の順天堂との試合ですね!これは順天堂と対談してるからとかじゃなくてどことやっててもそうです(笑)。今までは先輩で上手い人が多くて、先輩が中心になって試合してたんですけど、自分たち3年生中心になってどうなるんだろうって思ってたんですけど、優勝できたので嬉しかったです。

阿部:自分も東医体の決勝です(笑)。一番盛り上がりましたね。順天堂が強くて、春大会の決勝では順天に負けちゃって…そこから、春から夏にかけて「順天堂に勝つぞ!」って練習のたびに言うくらいのチームの雰囲気だったので、それが実って嬉しかったなって思います。

網代:負けた試合なんですけど…去年の東医体の決勝は群馬に研究され尽くされてる感がすごくて、全部読まれててガチさがうかがえたので記憶に残ってます(笑)。それと、その前に秋春の大会があって二回とも優勝してたので、負けて悔しくて記憶に残ってます。去年の秋大会のベスト4決めの試合も印象に残っています。

UT:対戦相手の大学はよく研究なさるんですか?

阿部&網代:そうですね

UT:相手がいる中で言うのは難しいかもしれないんですけれども、どんなことを研究するんですか?

網代:セットプレーとかはもう全部見るよね

毛呂:そうだね

阿部:相手が自分たちとじゃなくて他大学と試合やってるビデオをどうにか入手して(笑)。例えば、相手のチームが合図とか何番って言ったらこういうプレーをやるって言うのを研究して、それに対して自分たちはこうやって守ろうっていうのをミーティングで確認しています。チームの練習の中でも相手チームの真似をする人を作って、練習しています。

毛呂:あとは、相手の選手の特徴とかですね。この選手はこのプレーが得意でこういうプレーが苦手っていうのをまとめたりします。マンツーマンは人vs人で守るんですけど、その人はこうやって守ろうっていうのを確認したりします

網代:うちもほぼ同じですね。ただ、強い相手と当たる時にはどの時間帯でどんな選手が出てどんな戦術を使ってくるのかということも見たりします。

UT:やはりかなり研究されるんですね。自分たちが研究されているということは考えたりしているんですか?

網代:そうですね(苦笑)

阿部:研究されているんだろうなあとは思いますね(笑)。一回戦の相手も自分たちのプレーを研究してて対策をされているはずなので、一回戦が終わった後に「このプレーに対してこう読まれてたから、次やられた時にはこうしたらいいよね」っていう話をみんなでします。それで二回戦に臨んで、その試合でされた対策を確認して、という風にフィードバックを毎試合やっています。

UT:群馬大学のお二人は印象に残っていた試合として東医体の決勝とお答えしていました。東医体は医学部体育会に所属している学生にとっては大事な大会というか、すごい印象に残る大会だと思います。今年はコロナの影響で東医体が開催されず、一年生などは東医体の雰囲気を実感できないと思うので、東医体の特徴や独特の雰囲気などをお話ししていただけたいと思います

網代:東医体ってあんまり緊張しないと思います。

UT:そうなんですか?

網代:試合前はするんですけど、旅行とかお祭りっていう感じが結構します。みんなあんな髪色じゃないですか(笑)。緊張しようにも横にイチゴの髪型とかしている人がいると、おおってなりますよね(笑)。だから結構楽しいっていうのはありますね。もちろんスポーツマンとして燃えるっていうのもあります。

(編集注)東医体では髪を染めることが多い。一部伝統になっており、東医体名物の1つ。

阿倍:そうですね、網代くんが言ってくれたように楽しいっていうか、日常とは違った感じなですね。普通だと夜に部活でバスケやって朝学校で勉強して、という繰り返しだと思うんですけど、東医体は一週間近く開催されていて、普段自分たちが暮らしている場所とは離れたところに行ってホテルも自分たちで取ります。その期間はバスケのことだけやっていればいいっていう非日常ですね。あと、一年間自分たちがやってきたことを発揮できる場でもあるので無くなってしまってとても残念です。

毛呂:僕は2人が言ったこと以外に言った方がいいことがあるかなって思うんですけど。東医体って6年生にとっては最終学年ということもあってかけている想いがすごいので、その6年生の緊張感とかを東医体が始まる前から感じます。それで下級生の俺らも頑張ろうって気持ちになりますね。

vol3:当遺体でどんな髪型にする?

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