[はじめに]
今や日本の文化となりつつあるアニメ。それでも「今までアニメに触れる機会が無かった」「なんとなく好みとは合わないから避けていた」という人の為に、勝手に「アニメを見たことのない人でも楽しめるアニメ5選」と題して、おすすめアニメを選びました!
2ch創設者のひろゆき氏が「エンタメ作品を見るのは勉強だ」とおしゃっているように、今のアニメは圧倒的な映像美や「あっ」と言わせる仕掛けが多く、クリエイターのパッションを感じられるものが多々あります。時間のある長期休みや暇でどうしようもないということであれば少し触れてみてはいかがでしょう?
今回はクセが少なくて入りこみやすい作品を選び、アニメとしてのクセが強すぎる作品は除きました。そこはご了承ください。またアニメを見ない人向けとは書きましたが、アニメが好きだという人にもおすすめできる作品となっているので、もし見てない作品があればぜひ視聴してみてください!
※公式や配信サイトで一話限定無料配信されているアニメ(会員登録等の手続きが不要)はリンクを貼っておいたので、お試しで視聴してみてください。
○「僕だけがいない街」:ドラマ感覚で見られる本格派ミステリーアニメ

あらすじ
売れない漫画家の青年・藤沼悟は彼の身にのみ起こる不可解な現象に不満を感じていた。
- リバイバル(再上映)
それは何か「悪い事」が起こるトリガーまで時が巻き戻る現象。そのトリガーを排除することで事件が起こるのを未然に防ぐということを繰り返し、悟は日常を過ごしていた。
しかし、ある日起きた事件をきっかけに、悟はなぜか自分の小学生時代にまで遡ってしまう。過去に起きた事件と現在の事件に関連があることに気付いた悟は過去の事件を防ぐために行動するが…。
コメント
大人気原作から実写映画化と共に満を持してのアニメ化という本格派ミステリーアニメ。その為アニメを見ているというよりはむしろドラマと同じような感覚で見られるので、「アニメはちょっと…」という方にもオススメです。
問題を解決したと思ったらまた別の問題が起き、それを解決するとまたさらに問題が起きて…。と非常に緊迫感があります。かといって常にシリアスなわけではなく、ほっこりできる演出もあり、肩に力を入れすぎず一気に視聴することができるのも良いところ。怖くする所はとことん怖く、ほっこりできる所はハートフルに、と緩急がしっかりしており、毎話次の回への引きがすごいのでダレないで見ることができます。一話から引き込まれるので、まずは一話だけでも視聴してください。
○「Dr.STONE」:全人類が石化した世界で科学の力で文明を復活させる、激熱ジャンプ作品
あらすじ
ある日、全人類が謎の現象により一瞬で石化してしまった。そこから数千年——
超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚めた。人間の文明が滅んだ世界を前に千空は科学の力で世界を取り戻すことを決意。時を同じくしてよみがえった、体力自慢の幼馴染・大木大樹をはじめ仲間たちとゼロから文明を作り出していく——
コメント
2019年夏放送と、つい最近アニメ化されたジャンプ作品です。他のジャンプ作品と違って、ばちこり戦闘シーンがあるわけではないのですが、主人公千空が頭脳だけを駆使して苦難を乗り越えていくのが、他のジャンプ作品並み、あるいはそれ以上に熱いです。ジャンプ漫画にありがちな修行でめっちゃパワーアップして無双する展開がなく、主人公が頭脳だけを駆使して苦難を乗り越えていくという他のジャンプ作品と違った魅力があります。
また少年誌らしい熱さだけでなく、「科学」というテーマに向き合って話が進んでいくのもよいところ。「科学が発展するのはいかに大変なことなのか」「科学の発展は一人の研究者によって成し得るものではない」というメッセージがひしひしと伝わる良作です。
同時期にやっていた「鬼滅の刃」の陰に隠れてあまり話題にならなかった作品ではあるのですが、シナリオは本当に一流なのでみてください。かくいう私も「なんでこの主人公頭にネギのせてんだ?」と思ってはじめはスルーしていたのですが、1話から壮大な世界観に魅せられて一気に見てしまいました。Youtubeで公式チャンネルから1話無料配信しているので、お試しに一話を視聴してみてください(下にリンク貼っておきます)。
▼TVアニメ 「Dr.STONE」 第1話“STONE WORLD”(TOHOanimationチャンネルより)
https://www.youtube.com/watch?v=sMsNh3oPPTg
○「SHIROBAKO」:クリエイター達の葛藤を描く、笑って泣ける人間群像劇
あらすじ
この物語は、5人の夢追う女の子を中心に、アニメ作品の完成を目指し奮闘するアニメ業界にスポットを当て日々起こるトラブルや、クリエイティブな仕事ゆえに起こる葛藤や挫折、集団で作るからこそ起こる結束や衝突といったアニメ業界の日常を描いた群像劇作品である。アニメ業界の内側を赤裸々に描いた、アニメをつくるアニメ。アニメの今が、ここにある。
コメント
このアニメを一言で表すと「人間群像劇」。イメージ的には細田守監督の「サマーウォーズ」に似た感じで、たくさん登場人物がしっちゃかめっちゃかしながらみんなでアニメを作る、そういう作品です。放送当時、世のクリエイター達に大きな反響を及ぼしたそう。
クリエイター業界のかなりシビアな所も描かれています。例えば、アニメーターは成果を出さないと食っていけず業界を立ち去ることになるということが描かれていたリ、クライアントからダメ出しを食らって企画が白紙に戻ったりと、見ていてなかなかつらいと感じるような展開もあります。時にはアニメーター同士で意見が一致せず、大喧嘩に発展する場面も。ただ、そういったところにクリエイターの信念のようなものが垣間見えたりするのです。
ただシビアに描くところがあるとはいえ、全体を通してポップに描かれているので楽しんで見られます。カーレースのシーンがあったり、バッティングセンターで小笠原選手と全く同じフォームで打つ女キャラがいたりといった小ネタも挟みつつも、キャラ同士の掛け合いが秀逸で、誰でも笑える大味の笑いもあり、飽きが来ないアニメです(ちなみに、登場キャラクターの一部が実在する人間がモデルになっていたりとコアなアニメファンも楽しめます。エヴァの庵野監督もでてきたり…)。
このアニメを見ると、何気なく見ているアニメ1話分に、これだけのお金がかかっていて、これだけの人が関わっていて、これだけの時間が要されているんだ、と感慨深く感じられるようになります。全話見終わる頃には、エンドクレジットにすごく意味を感じるようになるはず。アニメに限らず、創作活動に関わる全クリエイターに対するリスペクトが芽生える作品です。医学部だとなかなかこういったクリエイティブなヒト/コトに関わることが少ないと思うので、是非見ていただきたい作品。
「そもそもアニメを普段から見ないから、内容がわからないんじゃないか?」と思う人もいるかもしれませんが、大丈夫です。話が進むにつれて慣れますし、何をやっているのか全てわかろうとしなくても話の大筋を掴んでいれば置いてけぼりにされることはありません。専門用語やアニメ制作過程については公式HPに詳しくのっているのでそちらも参考にしてください。
こちらも一話限定で配信しているサイトがあったので貼っておきます(確認したらニコニコでも一話限定配信していました)。
▼SHIROBAKO 第1話| バンダイチャンネル|初回おためし無料